クラウド移行

クラウド移行を成功させるためには、全体を把握したうえで、構成要素や構成要素間の関係を整理・構造化する必要があります。クラウドサービスを調査・吟味してその機能を活用し、業務を中断することなく、移行前の環境から移行後の環境へと進むロードマップを設計しなければなりません。

以下は、一般的なクラウド移行計画における検討事項です。

リホスト(リフト&シフト)

フォークリフト・マイグレーションとも呼ばれるこの手法は、システムをできるだけ変更せずにクラウド環境で動作するように変換し、クラウドへの迅速な移行を可能にします。AWSにリホストする際には、この手法を支援するツールをご用意しております。

こちらの手法は、システム/データ/トラフィックの移行という複雑な作業を一括で完了させ、お客様が再構築のためのスキルを身に付けられることから、クラウド環境のメリットを活用するための最速かつ非常に高い費用対効果だけでなく、クラウド上で既に稼働しているシステムの再構築を容易にするものでもございます。

リプラットフォーム(リフト、ティンカー&シフト)

こちらの手法は、システムの基本設計を変更することなく活用するために、クラウドを一部最適化する方法です。例えば、自社でデータベースを管理する代わりに、クラウド事業者のマネージドデータベースサービスの利用を検討している場合などがございます。

リパーチェス(ドロップ&ショップ)

こちらの手法は、お客様がこれまで使用してきた既存のライセンスの使用を廃止し、新しい製品に移行する方法です。新バージョンへのアップグレードが容易な移行作業の場合、この手法によって各種機能のアップグレードが可能になり、よりスムーズな導入に繋がります。

リファクタリング/リアーキテクト

通常、現システムの環境では実現が困難な機能/規模/パフォーマンスを追加する必要性が高い場合に使用される手法です。最もコストの掛かる手法となる場合が多いのですが、SOA(サービス指向アーキテクチャー)に移行することで、ニーズの変化などに機敏に対応できる柔軟性を高めたり、ビジネスの継続性を向上させる場合などで高い効果を発揮致します。

リタイア

使用できない、活用できていないリソースを特定し停止することで、事業計画を後押しし、広く使用されているリソースの維持に注力することが可能となります。

リテンション

保持・維持といった意味で、移行する準備ができておらずオンプレミス(自社運用)の方が安心だと感じるシステムや、アップグレードしたばかりのシステムを優先して再度変更する準備ができていなかったりする場合、ITポートフォリオの一部を残しておきたい場合にリテンションが検討されます。

Cloud Migration

Takala Consultingは、現在の主流クラウドサービスプラットフォーム(出典:Canalys)であるAWSをはじめ、OVHDigital OceanVultrなどはもちろん、その他ベンダーを問わず対応が可能で、高度なプラットフォームによってITインフラ構築を簡素化することを経営方針としております。